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監物台樹木園

(けんもつだい じゅもくえん)

監物台樹木園は、熊本県熊本市中央区に位置する植物園です。この樹木園は、熊本城の北端にある監物櫓の周辺一帯に広がっており、歴史的背景や多種多様な植物が育つことで知られています。観光名所としても人気があり、四季折々の花や木々を楽しむことができます。

樹木園の歴史

明治時代からの歴史

この場所は、明治時代には軍用地として利用されており、熊本陸軍幼年学校の敷地としても活用されていました。しかし、1949年(昭和24年)に熊本営林局の管轄となり、1952年(昭和27年)11月8日に正式に樹木園として開園しました。当時、農林省林野局熊本営林局長であった大坪藤市の呼びかけにより、全九州の営林署から様々な標本樹が集められました。

監物台の由来

「監物台」という名前は、熊本城主であった細川家の家老職である長岡監物が、この地を熊本城北の防衛拠点として固めていたことに由来します。しかし、実際のところ、樹木園の敷地は長岡図書のものであり、長岡監物の敷地と間違えて名付けられたと言われています。

施設の特色と見どころ

園内の豊富な植物

監物台樹木園では、九州の郷土樹種である常緑広葉樹を中心に、多種多様な樹木が造園的に植栽されています。園内には141科793種、約2,100本もの植物が植えられており、盆栽や草花なども展示されています。また、春や初夏には桜、チューリップ、バラなどが咲き誇り、多くの花見客が訪れます。

森林博物館と図書室

園内には森林博物館があり、樹齢約1,360年の屋久杉円盤が展示されています。さらに、「森の図書室」では、樹齢400年のタブ円盤をはじめ、森林、林業、自然に関する書籍が揃えられており、自然について学ぶ場としても活用されています。

薬草園と盆栽展示

他にも、薬草園や盆栽展示棚、フジ棚、バラ園などがあり、季節ごとの美しい花々を楽しむことができます。特に春から初夏にかけての花々の開花時期は、園内が鮮やかな色彩に包まれ、多くの訪問者を魅了します。

内大臣森林鉄道ディーゼル機関車

また、園内にはかつて森林鉄道で使用されていた762mm軌間のディーゼル機関車が保存されています。この機関車は、旧矢部営林署管内の内大臣森林鉄道で使用されていたものであり、鉄道ファンにも興味深い展示物となっています。

開花の目安と季節の楽しみ

監物台樹木園では、四季折々の花々が楽しめます。以下は主な花の開花時期の目安です。

園内の樹木の種類

監物台樹木園には、さまざまな樹木が植栽されています。以下は、文献に記載されている主な樹木の一部です。

開園日時と休館日

開園日時

監物台樹木園の開園日時は、季節に応じて異なります。

休館日

監物台樹木園の休館日は、毎週月曜日です。ただし、3月20日から5月31日までは無休となり、月曜日が祝日の場合は火曜日に振替となります。また、年末年始(12月29日~1月3日)は休園です。

アクセス情報

監物台樹木園へのアクセスは、公共交通機関を利用するのが便利です。

Information

名称
監物台樹木園
(けんもつだい じゅもくえん)

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