八代・人吉・球磨には高山、北岳、夫婦岩などの観光スポット、七夕まつり、やつしろ全国花火競技大会、桜まつりなどの観光イベント、馬刺し、からしれんこん、太平燕などのご当地グルメがあります。
おだやかな八代海に面した城下町、八代。九州西海岸を走る肥薩おれんじ鉄道の拠点でもあります。青い海を眺めながら地元の旬の素材を生かした食事を車内で堪能できるレストラン列車「おれんじ食堂」が人気です。九州新幹線の出発駅もあり、南九州への玄関口にもなっています。
市街の中心を流れる球磨川は川下りを楽しむこともできます。清流をゆったりと進むコースと、奇岩がならぶ激流のなかを勇ましく進むコースがあり、好きな方を選択することができます。さらにスリルを味わいたいならばラフティングも体験できます。
この球磨川はかつては人吉城の外堀でした。人吉城跡には人吉城歴史館もあり、鎌倉時代に鎌倉時代を支配した相良氏の繁栄をしのぶこともできます。そのほか国宝・青井阿蘇神社などもあり、史跡めぐりもおすすめです。
人吉エリアは蔵の街としても知られ、相良藩からの伝統を受け継ぐ工芸店、醸造所、食事処などが複数点在しています。蔵めぐりの途中でぜひ立ち寄りたいのが、見学と試飲ができる球磨焼酎の焼酎蔵です。
武家屋敷を移築・復元した武家蔵もあり、当時の上級武士の暮らしぶりを垣間見ることもできます。カフェも併設されているので、抹茶アイスや焼酎アイスなどでホッとひと息つくのも良いでしょう。
また、さまざまな伝統工芸を体験ができる「人吉クラフトパーク石野公園」に足を伸ばしてみるのも楽しそうです。陶芸、郷土玩具のきじ馬つくり、竹とんぼつくりなどにチャレンジできます。こぢんまりとした街なので、川下り、蔵めぐり、湯めぐりもすべて徒歩圏内ですませることができるのも魅力です。
たくさん遊んだ後は、公衆温泉浴場でリラックスしてはいかがでしょうか。じつはこのエリアは50もの泉源があり20軒以上の公衆温泉浴場が点在しているのです。
いずれもレトロな雰囲気のなかで200円~300円とリーズナブルに立ち寄り湯を楽しむことができます。湯上がりに、うなぎなどの川魚料理や、地元の旬の素材をたっぷりと使用した郷土料理を味わうのも至福のひとときです。
熊本県の東南部に伝わる保存食として有名で、伝承では1200年頃に平家の落武者に よって保存食として利用されたことが発端であると伝えられている。物流の整っていない山間部では様々な保存食が発達した。地元で作られる豆腐は「かずら豆腐」と呼ばれる固い食感が特徴で、かずらで縛って持ち運べるほど固いことに由来すると言われる。豆腐のみそ漬けにもこの固い豆腐が向いている。みそ風味のチーズのような味わいで、お酒のおつまみに絶品!五木・五家荘・人吉周辺の各家庭で作られるほか、お土産物や家庭用にも市販されている。 約800年前、平家の敗北後、敗れた武士たちは肥後連山の麓に隠れ住み、そこで「豆腐の味噌漬け」として知...»
銀色に輝く、長く細い身が武士の太刀に似ていることと、時折立ち泳ぎするため名が付いた太刀魚。餌となる小魚が豊富な八代海で獲れるタチウオは八代の特産品である。刺身の他、淡白な白身を活かしてバターソテー、塩焼き、フライなどにでき、ベシャメルソースやレモンソースなどを絡めたフランス料理に仕上げても美味だ。4~11月にかけては湯の児温泉で太刀魚釣り体験ができ、子供でも簡単に釣り上げることができる。土産に持ち帰るほか、旅館で調理してもらうことも可能だ。 旬 4月 5月 6月 7月 8月 9月...»
熊本県のアサリ漁は、主に有明海や八代海の干潟で行われている。漁師達は、「ヨイショ」と呼ばれる道具を腰に固定し、その長い柄の先についたカゴでアサリを掘り出す昔ながらの方法で漁を行っている。熊本県はかつてアサリの漁獲高全国1位を誇る主要産地であったにも関わらず、1980年代以降、砂地の干潟を減らす二枚貝や大規模な赤潮の発生、乱獲などにより漁獲量が減少していた。しかし、近年の資源管理により徐々に回復の兆しを見せている。 旬 3月 4月...»
有明海や八代海に生息する活きのいい天然のくるまえびは漁獲量が多く、全国でも有数の産地である。また、養殖も長い歴史をもち、日本有数の生産量を誇っている。天然くるまえびは、大ぶりで甘味がありプリプリとした食感がその最大の特徴だが、刺身、塩焼き、天ぷら、フライとどう料理してもその美味さを堪能できる。熊本県では、県産水産物のイメージアップを図ることを目的として、平成元年12月にくるまえびを「県の魚」に制定している。 旬 6月 7月...»
最大級のみかんで、果実は直径20~25cm、重さは露地で平均1.4kg、ハウスで1.8kgになる。過去最高の記録では約4.2kgに達したものもある。サッカーボールほどの大きさで、黄色い表皮の下に1~2cmの厚さの白い皮がある。薄い黄色の果肉はさわやかな香りを放ち、さっぱりとしたソフトな風味をもつ。晩白柚(バンペイユ)の歴史は長く、大正9年までさかのぼる。在来の「八代ザボン」と品種の統一をはかり、現在では熊本県の柑橘奨励品種の一つとして八代地方だけで育成を奨励している。 旬 1月 2月...»
懐深く幽玄な趣を秘めた球磨地方の山々がもたらす、冷たく澄み切ったおいしい水と、日本三大急流のひとつである清流球磨川が育んだ肥沃な大地からとれる良質な米によって極上の「球磨焼酎」ができあがる。 戦国時代に大陸から人吉へと伝わった焼酎とその製法は変わらず受け継がれ、由緒と伝統を守り、そして新しいものを模索している。その職人の一徹な思いによって「球磨焼酎」は日々磨かれ、今も進化し続けている。わが国の純米焼酎の代表格。シャンパンやスコッチと同じく地域名を冠する「世界の銘酒」として広く知られている。...»
八代神社は、熊本県八代市妙見町にある神社で、地元では妙見宮や妙見さんとも呼ばれています。旧社格は県社であり、上宮・中宮・下宮の三宮から構成されていますが、現在は下宮が本宮となっています。八代神社は福島県の相馬妙見、大阪府の能勢妙見とともに、日本三大妙見の一つとされています。 神社の歴史 創建の由緒 1730年(享保15年)に書かれた『妙見宮実紀』によれば、八代神社は795年(延暦14年)に横岳頂上に上宮を創祀したことに始まります。その後、1160年(永暦元年)に中宮が建立され、1186年(文治2年)には後鳥羽天皇の勅願により、大江朝臣隆房によって下宮が創建されました。かつては妙見宮と呼ば...»
八代市は、熊本県中央部の南寄りに位置する市であり、熊本県内で第二の人口を誇ります。この地域は歴史ある文化遺産や美しい自然景観が豊富で、多くの観光客を魅了しています。八代市には多様な観光スポットがあり、訪れる人々に新たな発見と感動を提供しています。 八代市の名所・旧跡・観光スポット 日光の棚田 日光の棚田(にちこうのたなだ)は、旧坂本村に位置し、1999年7月に「日本の棚田百選」に選定された景勝地です。美しい棚田の風景が広がり、四季折々の景色を楽しむことができます。2013年には、地元全25世帯とNPO法人ハーヴェストが協力して「日光の棚田活性会」を設立し、景観を守るための共同管理を開始し...»
青井阿蘇神社は、熊本県人吉市上青井町に位置する歴史ある神社です。地元では「青井さん」という愛称で親しまれており、旧社格は県社、現在は神社本庁の別表神社として登録されています。長い歴史と文化的価値を持つこの神社は、多くの参拝者や観光客を引きつけています。 神社の概要 青井阿蘇神社は、社殿など5棟の建造物が国宝に指定されており、地域の歴史的価値が高い神社です。神社の鳥居をくぐると、神聖な空気に包まれた境内が広がり、訪れる人々に静寂と敬虔な気持ちを与えます。 祭神 青井阿蘇神社は、建磐龍命(たていわたつのみこと)、その后神である阿蘇津媛命(あそつひめのみこと)、そして両神の御子神である国造速...»
石匠館は、熊本県八代市東陽町にある資料館で、日本一の石工集団「種山石工」の歴史や技術を紹介しています。特に、江戸時代後期から全国に多くの「めがね橋」を架けた種山石工の偉業を広く伝える施設として、多くの観光客や歴史愛好家に親しまれています。 種山石工の歴史 種山石工は、江戸時代後期から明治時代にかけて、石橋の架設を中心に活躍した石工集団で、熊本県八代市東陽町がその発祥地です。この集団は、日本全国に「めがね橋」として知られる美しいアーチ型の石橋を多く架け、その技術は水路橋として有名な「通潤橋」などでも見られます。種山石工の技術は、建設当時としては革新的であり、石工技術の発展に大きな影響を与えま...»
球磨川は、 九州地方にある熊本県南部を流れる一級河川で、日本の三大急流の一つに数えられます。この川は人吉盆地を貫き、川辺川などの支流を合わせて八代平野を経由し、最終的に八代海(不知火海)に注ぎます。熊本県内で最大の河川であり、急流として知られる球磨川は、最上川や富士川と並ぶ存在です。また、日本二十五勝にも選ばれるほど美しい風景を持つ川でもあります。 歴史的背景と利用 かつて球磨川は、その急流と巨岩が多いことから、水運に利用するのが非常に困難でした。しかし、1662年(寛文2年)、相良氏22代当主である相良頼喬の叔父、林正盛が私財を投じて開削事業を開始し、1665年(寛文5年)には川舟の航...»
人吉温泉は、熊本県人吉市にある歴史ある温泉地です。熊本県内でも有名な温泉の一つであり、古くから多くの人々に親しまれてきました。人吉温泉はその豊富な泉源と美しい自然環境に恵まれ、訪れる人々に癒しを提供しています。 温泉の概要 人吉温泉は、球磨川上流部に広がる温泉街として知られています。この温泉地には、数多くの旅館や共同浴場が点在し、観光客にさまざまな入浴体験を提供しています。特に、5つの共同浴場があり、その中には飲泉可能な施設もあります。これらの温泉は、炭酸水素塩泉を中心とした泉質が特徴で、多くの効能を持つ温泉水が湧き出しています。 泉質と源泉の特徴 人吉温泉の泉質は、炭酸水素塩泉をはじ...»
人吉城は、熊本県人吉市に位置する日本の城で、鎌倉時代から相良氏の居城として長い歴史を持つ平山城です。相良氏が地頭として人吉荘に赴任して以来、35代・670年にわたって在城し、江戸時代には人吉藩の藩庁として機能していました。現在は国の史跡に指定されており、「人吉城公園」として整備されています。 立地と構造 人吉城は、球磨川とその支流である胸川の合流点に位置し、自然の地形を巧みに利用した梯郭式の平山城です。北側と西側は川を天然の堀とし、東側と南側は山の斜面や崖を城壁としています。本丸は城の中心に位置しますが、天守はなく、代わりに護摩堂が建てられていました。さらに、本丸の南側には二の丸と三の丸が...»
永国寺は、熊本県人吉市土手町にある曹洞宗の寺院で、大本山總持寺の直末寺にあたります。人吉・球磨地域にある16の曹洞宗寺院を統括する本寺であり、肥後三十三観音第9番札所としても知られています。また、幽霊の掛け軸や幽霊が現れたという池の伝承があり、「幽霊寺」としても広く名を知られています。 永国寺の歴史 創建と発展 永国寺の創建は応永15年(1408年)とも、応永17年(1410年)とも言われています。開山は一径永就和尚を勧請し、実底超真和尚によって正式に開かれました。相良氏第9代の当主、相良前続による開基であり、その後も相良氏一族の崇敬を受け、寺は栄えていきました。 幽霊の伝説と幽霊寺 ...»
鹿目の滝は、熊本県人吉市鹿目町に位置する美しい滝で、三つの滝から構成されています。雄滝(落差36m)と雌滝(落差30m)、さらに雄滝上流にある平滝の3つが代表的です。この滝は、自然の美しさと歴史的な背景から、日本の滝百選の一つとしても選ばれています。 名勝の指定 鹿目の滝は、1958年(昭和33年)3月10日に人吉市の名勝に指定されました。また、2024年(令和6年)3月22日には、熊本県の名勝にも指定され、その美しい自然環境が再び評価されています。 滝の特徴と概要 自然の景観と歴史 鹿目の滝は、九州自然歩道の人吉桃源コースの起点としても知られており、多くのハイカーや観光客に人気のあ...»
人吉市は、熊本県の最南部に位置する市で、九州山地に囲まれた美しい人吉盆地に広がる地域です。球磨川沿いに位置し、温泉と川下りで有名な観光地として知られています。また、古くから城下町として栄え、人吉藩相良氏の歴史が色濃く残る地域でもあります。伝統工芸品や特産物も豊富で、地域の魅力を肌で感じることができます。 人吉市の名所・旧跡・観光スポット 人吉温泉 人吉温泉は、多くの旅館と銭湯が点在する温泉地で、心身の疲れを癒すのに最適です。歴史ある温泉は地元の人々に愛されており、観光客にも人気のスポットです。湯の質が高く、リラックスできる空間を提供しています。 球磨川下り 球磨川(くまがわ)下りは、...»
肥薩線は、熊本県八代市の八代駅から鹿児島県霧島市の隼人駅に至る、九州旅客鉄道(JR九州)の鉄道路線です。地方交通線に分類され、このうちの八代駅から吉松駅までの区間は「えびの高原線」という愛称がつけられています。肥薩線は、南九州の熊本、宮崎、鹿児島の3県を縦貫する唯一の鉄道路線として、観光資源や地元住民の生活に欠かせない役割を果たしています。 肥薩線の歴史 肥薩線の歴史は、1901年に鹿児島線(現在の鹿児島本線)として開業したことに始まります。当時は八代から鹿児島を結ぶルートでしたが、1927年に海沿いを走る新しいルートが開業したことにより、元のルートは「肥薩線」と名付けられました。「肥」は...»
球泉洞は、熊本県球磨郡球磨村に位置する鍾乳洞で、球磨川沿いを走る国道219号線・鎗倒しと呼ばれる岩壁の上に広がっています。この洞窟は、標高694メートルの権現山の地下にあり、日本国内でも特に長い鍾乳洞の一つとして知られています。 球泉洞の基本情報 球泉洞は全長約4,800メートルを誇り、日本国内では第6位、九州地方では最も長い鍾乳洞です。そのうち約800メートルが観光客向けに整備されており、訪れる人々が洞内の美しい景観を楽しむことができます。球泉洞は約3億年前、海底で石灰岩層が形成され、地殻変動によって隆起した後、雨水に含まれる二酸化炭素が侵食し、今日のような壮大な鍾乳洞を形作りました。 ...»
八代宮は、熊本県八代市に位置する由緒ある神社です。旧社格は官幣中社であり、後醍醐天皇の皇子である懐良親王(かねよししんのう)を主祭神としています。地元では「将軍さん」として親しまれており、建武中興十五社の一社として知られています。 主祭神と配祀神 八代宮は、懐良親王を主祭神として祀っています。懐良親王は、征西将軍としてこの地で足利軍と戦いました。彼の死後、その後を継いで征西将軍となった良成親王も八代宮に配祀されています。この神社は、地元の人々にとって非常に重要な存在であり、「将軍さん」の愛称で親しまれています。 八代宮の例祭日 八代宮の例祭日は毎年8月3日です。この日は、八代宮の創建が...»
釈迦院は、熊本県八代市泉町柿迫に位置する天台宗の寺院で、山号は金海山(きんかいざん)と称します。正式には「金海山 大恩教寺 釈迦院(きんかいざん だいおんきょうじ しゃかいん)」と呼ばれています。釈迦院は、歴史と自然が調和した神聖な場所として、長年にわたり多くの参拝者や観光客に親しまれています。 釈迦院の歴史 釈迦院の創建は、延暦18年(799年)にまで遡ります。寺伝によると、桓武天皇の勅願により奘善大師が創建したとされています。奘善大師は元々「薬蘭」という名で知られており、大地震の際に金色の釈迦如来像を霊感により感得し、それを祀る草庵を設けたことが釈迦院の始まりだとされています。この祈祷...»
霊台橋は、熊本県下益城郡美里町を流れる緑川に架かる江戸時代末期の石橋です。別名「船津橋」とも呼ばれ、昭和42年(1967年)6月15日には国の重要文化財に指定されています。日本の歴史的な石橋の中でも特に大きく、美しいアーチを持つ橋として知られています。 霊台橋の概要 霊台橋は、明治以前に竣工した石橋として日本最大のアーチ径間を誇ります。その大きさは、大正、昭和時代の石橋も含め、日本で三番目に大きな規模を持つ石橋です。さらに、熊本県内における単一アーチ石橋としても最大のものです。 周辺の石橋 霊台橋が架かる緑川水系には、他にも多くの美里町指定の重要文化財があります。例えば、二俣橋(ふたま...»
美里町は、熊本県下益城郡に位置する町で、熊本県の中央部にあります。この町は、自然豊かな山々に囲まれ、多くの歴史的な名所や観光スポットが存在する魅力的な地域です。町の約8割は山地や森林であり、自然の美しさを楽しむことができる場所です。 地理 美里町は、熊本市から南東に約30km離れた場所に位置しています。町の北西部は熊本盆地の南端にあたり、比較的平坦な地域が広がっていますが、町全体の約8割は山地や森林です。特に町の南部には九州山地が広がり、標高1000m級の山々が連なっています。これらの山々には、甲佐岳、雁俣山、京丈山などがあり、登山やハイキングが楽しめます。 また、町内には緑川や釈迦院川...»
日奈久温泉は、熊本県八代市(旧国肥後国)に位置する歴史ある温泉地です。詩人・種田山頭火が愛したことでも知られ、多くの訪問者を魅了してきました。温泉街には藩営温泉としての風格が残り、歴史的な町並みが見られます。 温泉の概要 日奈久温泉の泉質は、弱アルカリ単純泉です。温泉街は天草諸島を望む不知火海(八代海)の海岸沿いに位置し、木造三階建ての旅館が点在しています。これらの旅館は往時の名残をとどめており、細い路地には懐かしい雰囲気が漂っています。 季節ごとの見どころ 日奈久温泉では、夏には不知火の見物が楽しめ、冬季には晩白柚を温泉に入れた晩白柚風呂が名物です。また、海の幸も豊富で、特にタチウオ...»
水島は、熊本県八代市の球磨川(くまがわ)河口に位置する無人島です。美しい自然と歴史的な背景を持つこの島は、地域の人々に愛され、国の名勝としても知られています。 水島の概要 水島は、八代市の植柳下町と水島町に位置しており、球磨川の河口近くの堤防に隣接しています。この無人島は、小さな島で、干潮時には歩いて渡ることが可能です。 国指定名勝 水島は2004年10月22日に熊本県の指定名勝に指定され、さらに2009年には国の名勝にも指定されました。島へは堤防から小さな橋が架けられており、いつでも渡ることが可能です。自然豊かな風景が広がり、観光名所としても多くの人々に訪れられています。 水島の伝...»
五家荘は、熊本県八代市(かつての肥後国八代郡)東部に位置する、久連子(くれこ)、椎原(しいばる)、仁田尾(にたお)、葉木(はぎ)、樅木(もみのき)の5地域の総称です。これらの地域は、豊かな自然に囲まれた山間の地であり、古くから秘境としてその名を知られています。五家荘は、平家の落人伝説や、独自の歴史、文化を持ち、観光地としても注目されています。 歴史的背景 五家荘は古来より、九州山地の西部に位置し、川辺川の水源となる山林地域に属しています。古くから人々は河岸の段丘や斜面に小さな集落を築き、木地師として木器の製造や、蕎麦、稗(ひえ)などの焼畑農業を行っていました。『肥後国誌』によれば、五家荘の...»
八代城は、熊本県八代市(旧・肥後国八代郡)に位置する城です。この城は江戸時代初期に築かれ、球磨川の河口にあり、当初は「松江城」とも呼ばれていました。この記事では、熊本藩家老加藤正方によって築かれ、その後肥後細川家の家老である松井氏が居住していた城について説明します。なお、キリシタン大名小西行長が居城としていた「麦島城」や、名和氏や相良氏の城塞群である「古麓城」についても関連する情報として触れます。 八代城の概要 八代城は、江戸時代に加藤正方によって築かれた城であり、熊本県史跡にも指定されています。この城は、南北朝時代の「古麓城」、安土桃山時代の「麦島城」と合わせて、平成26年(2014年)...»
日本一の石段として知られる「釈迦院御坂遊歩道」は、熊本県が全国に誇る観光名所です。石段の段数は驚異の3,333段に達し、釈迦院へと続く表参道「御坂」に沿って造られています。この石段は、1988年に完成し、全国の石だけでなく、世界中の名石が使われていることでも有名です。途中には休憩所やトイレも整備されており、観光客がゆったりと休憩できる環境が整っています。 日本一の石段の誕生 この石段は、昭和55年に工事が始まり、昭和63年に完成しました。完成当時、山形県の羽黒山の2,446段を抜き、日本一の石段として名を馳せました。石段の長さは2.9kmに及び、登り切るには相当な体力が必要ですが、その先に...»
湯前町は、熊本県南部に位置し、球磨郡に属する自然豊かな町です。古くからの歴史を持ち、地域の文化と風景が魅力的な観光地として知られています。 地理 湯前町は熊本県の南部に位置し、熊本市からは直線距離で南南東約80km、道路の距離では約110kmです。球磨地方の中心地である人吉市からは東北東約24kmに位置し、町の中心部は人吉盆地(球磨盆地)の東端にあたります。町の東部と南部は急峻な地形で、九州山地の一角を成しています。 歴史 湯前町は、1889年に湯前村として誕生し、1937年に町制施行されて湯前町となりました。その長い歴史の中で、地域社会や文化が形成されてきました。 観光スポット ...»
市房山は、九州山地の南部に位置する日本の山で、標高は1,720.8mです。この山は熊本県水上村、宮崎県椎葉村、および西米良村にまたがっています。地域の信仰の対象としても知られ、古くから人々に崇拝されています。 概要 市房山は、米良三山の一つに数えられ、球磨(くま)・米良地方では信仰の山として重要な役割を果たしています。特に熊本県水上村の湯山にある市房神社では、毎年旧暦の3月15日に「お岳参り」が行われ、地域の伝統的な行事として続けられています。また、九州本土において標高1700mを超える数少ない山の一つでもあり、登山客にも人気があります。 地形・地質 市房山の地形は、北部と南部で特徴が...»
熊本県球磨郡に位置する多良木町は、豊かな自然に囲まれた魅力あふれる町です。ここでは、地理や歴史、観光スポットについて詳しくご紹介します。 多良木町の地理とアクセス 多良木町は、熊本県の南東端に位置し、熊本市から南東に約70km、陸路では約100kmの距離にあります。町の南東部と南部は宮崎県に接し、自然豊かな九州山地が広がっています。中心部は人吉盆地の一部で、比較的平坦な地形をしていますが、それ以外の地域は山林が多く、雄大な自然が広がっています。町の中央を東西に流れる球磨川は、町の風景に美しいアクセントを加えています。 隣接する市町村 隣接する市町村には、熊本県の球磨郡あさぎり町、相良村...»
湯前まんが美術館(那須良輔記念館)は、熊本県球磨郡湯前町に位置する美術館です。この美術館は、湯前町出身の政治風刺漫画家、那須良輔の業績を称えて1992年(平成4年)11月に開館しました。那須良輔の作品や、その活動を広く紹介する施設として、多くの人々が訪れます。 美術館の概要 施設の特徴 湯前まんが美術館の建物は、人吉・球磨地方の郷土玩具である「きじ馬」をモチーフに設計されています。独立した5棟から成り、うち3棟が美術館、残りの2棟が公民館として機能しています。また、この美術館は「くまもとアートポリス」にも参加しており、そのデザインや建築も注目されています。 那須良輔について 生い立ち...»
百太郎溝または百太郎堰(ひゃくたろうせき)は、熊本県球磨郡多良木町、あさぎり町、錦町を流れる歴史的な灌漑用水路です。この用水路は、地域の農業を支える重要な水源としての役割を果たしてきました。 百太郎堰旧樋門とその概要 百太郎溝の全長は約18kmにおよび、一説によると、宝永7年(1710年)に完成したとされています。この用水路は、古くから地域の灌漑に利用され、地元の農民たちの手によって掘削されました。 歴史的背景と工事の進展 百太郎溝は、16世紀末に最初の掘削工事が行われたと伝えられていますが、記録が少なく詳細は不明です。その後、延宝8年(1680年)に二期工事が、元禄9年(1696年)...»
おかどめ幸福駅は、熊本県球磨郡あさぎり町免田西に位置する、くま川鉄道湯前線の駅です。駅番号は7番で、地域の観光や歴史的背景をもつ場所として親しまれています。特に「幸福」という名前が特徴的で、日本で現存する駅で唯一、「幸福」を駅名に含む駅として知られています。この駅名は、駅近くにある「岡留熊野座神社」が「幸福神社」とも呼ばれることに由来しています。 おかどめ幸福駅の歴史 おかどめ幸福駅は、1989年(平成元年)10月1日に開業しました。これは、九州旅客鉄道(JR九州)湯前線のくま川鉄道への転換に伴うもので、地域の発展や交通網の整備に大きく寄与しています。長年にわたり、地元住民や観光客に利用さ...»
あさぎり町は、熊本県の南部に位置し、球磨郡に属する自然豊かな町です。町の名は、秋から春にかけて球磨盆地に頻繁に発生する朝霧から由来しています。美しい自然と文化財が多く、観光客にとって魅力的なスポットが点在しています。本記事では、あさぎり町の観光地を中心にご紹介します。 自然と歴史の観光名所 天子の水公園 天子の水公園は、自然豊かな公園で、地元の人々や観光客に親しまれています。清らかな湧水が魅力の一つで、水遊びやピクニックに最適な場所です。夏季には涼を求める訪問者が多く、家族連れにも人気があります。 高山公園・高山城跡 高山公園には、かつての高山城の遺構が残されており、歴史好きには興味...»
錦町は、熊本県南部の球磨郡に位置する町で、その美しい自然と歴史的な文化遺産で知られています。町は球磨川沿いに広がり、北部は平坦な人吉盆地、南部は九州山地の一角を形成する山地となっています。また、宮崎県と隣接しており、アクセスにも便利な位置にあります。 地理と自然の魅力 町の位置と風景 錦町は熊本市から約70km南南東に位置しており、南部は山岳地帯、北部は平坦な盆地が広がります。球磨川が町の中心を流れ、清流と緑豊かな自然が広がり、訪れる人々に癒しを提供しています。町内には九州の美しい山々と共に、川沿いには特産のツクシイバラが自生しており、季節ごとに異なる風景が楽しめます。 主要な河川と山...»
山江村は、熊本県の南部、球磨郡に属する小さな村で、豊かな自然と歴史を誇る観光地として知られています。村の9割が山地で覆われており、特産品として栗やヤマメ、ワサビなどが生産されている地域です。また、山江村には魅力的な観光スポットやキャンプ場が点在し、自然の中でのんびりと過ごせる場所として人気があります。 自然豊かな山江村の地理 山江村は、熊本県の南部に位置し、村の南側は人吉盆地の一部となっており、ここが村の中心集落となっています。その他の大部分は山岳地帯で、自然の豊かさが特徴です。主要な山としては、仰烏帽子山(おおとりえぼしやま)や高岳(たかおか)、白岩山(しらいわやま)などがあり、これらの...»
相良村は、熊本県の南部に位置する球磨郡に属する美しい村です。この地域は、ハート形の地形から「相良村=相性が良くなる村」とも呼ばれ、特に「愛」をテーマに地域振興を図っています。自然豊かな風景と歴史的な名所が魅力で、訪れる人々に癒しと感動を提供します。 地理と自然の魅力 相良村は、熊本県南部の人吉盆地西部に位置し、北部は山地が広がり、川辺川や球磨川といった美しい河川が流れています。特に川辺川は、地域の生活を支える重要な水源であり、清らかな水で育まれる自然環境は訪れる人々に深い印象を残します。 名所・旧跡・観光スポット 仰烏帽子山 仰烏帽子山は、市房山、白髪岳と並び、球磨地方の三名山のひと...»
球泉洞森林館は、熊本県球磨郡球磨村に位置する博物館です。もともと森林に関する展示がメインでしたが、開館10周年を迎えた際に発明家トーマス・エジソンに焦点を当てた展示も追加され、「エジソンミュージアム」という愛称を持つようになりました。2012年の豪雨災害による被害を受け、現在は休館中です。 球泉洞森林館の概要 球泉洞森林館は、熊本県球磨村の球泉洞近くに位置しています。球泉洞は、1973年に発見された鍾乳洞で、1975年から一般公開されています。球泉洞森林館はその鍾乳洞から国道219号を挟んだ球磨川の斜面に建設されました。 建設の経緯と建築様式 球泉洞森林館の設計は1981年11月に開始...»
熊本県球磨郡に位置する球磨村は、自然豊かな山々と球磨川に囲まれた魅力あふれる村です。村の9割が山林で、球磨川が東西に流れ、多くの観光スポットが点在しています。 球磨村の地理と歴史 球磨村は熊本市から南へ約70kmの場所にあり、自然豊かな環境が広がっています。標高969mの国見山が村を象徴する山で、球磨川がその麓を流れています。1954年に渡村、一勝地村、神瀬村の合併によって誕生し、昭和の大合併時代を経て現在の姿に至っています。特に、2013年には「日本で最も美しい村」連合に加盟され、美しい景観と自然が認められています。 歴史的な出来事 球磨村は、過去に集中豪雨や洪水などの自然災害に見舞...»
八代市立博物館・未来の森ミュージアムは、熊本県八代市にある市立博物館です。1991年(平成3年)に開館し、八代市周辺から発掘された土器や、江戸時代の道具類を展示しています。この博物館では、八代地域の古代から現代までの歴史や人々の暮らしを中心に紹介しています。 展示内容 常設展示 八代市立博物館・未来の森ミュージアムでは、古代から近代までの八代市の歴史を通して、人々の生活や文化を学ぶことができます。主な展示物として、以下のものがあります。 八代焼 八代焼(やつしろやき)は、400年の歴史を持つ熊本を代表する陶磁器です。江戸時代に肥後細川藩の御用窯として利用され、優れた茶器や日用の器が焼...»
松浜軒は、熊本県八代市北の丸町に位置する、肥後熊本藩細川氏の筆頭家老であり、八代城代を務めた松井家の邸宅と庭園です。別名「浜の茶屋」とも呼ばれるこの場所は、国の名勝に指定されています。正式な名勝としての名称は、「旧熊本藩八代城主浜御茶屋(松浜軒)庭園」です。また、松浜軒の建物は八代市指定の有形文化財にもなっており、その歴史的価値が認められています。 松浜軒の邸宅と庭園 邸宅と庭園の歴史 松浜軒は、1688年(元禄元年)に、松井家三代目当主である松井直之が生母・崇芳院尼のために建てた茶屋です。この邸宅は、八代城から北西に約300mほど離れた場所にあり、元は黄檗宗慈福寺の跡地に建てられました...»
栴檀轟の滝は、熊本県八代市泉町柿迫に位置する、自然の美しさが際立つ名瀑です。この滝は、「せんだん轟公園」として周辺が整備されており、多くの観光客が訪れる人気のスポットとなっています。また、「日本の滝百選」にも選ばれており、その壮大な風景は訪れる人々を魅了し続けています。 他の轟の滝との違い 熊本県内にはいくつかの「轟の滝」が存在しますが、ここで紹介するのは八代市泉町柿迫にある「栴檀轟の滝」です。なお、同じ県内には天草市にある「轟の滝」、そして八代市泉町葉木にある「梅の木轟の滝」もありますので、訪れる際には場所を間違えないようご注意ください。それぞれが異なる魅力を持っていますが、ここでは栴檀...»
五木村は、熊本県南部に位置し、球磨郡に属する山深い村です。この村は、「五木の子守唄」の発祥地としても知られており、その豊かな自然と歴史的背景が観光地としての魅力を引き立てています。この記事では、五木村の地理や歴史、観光スポットについてご紹介します。 地理と自然の魅力 川辺川ダム予定地と頭地集落 五木村は、熊本県の南部に位置し、東は水上村や多良木町、西は八代市東陽町、南は山江村、相良村、北は八代市泉町の五家荘地帯に隣接しています。村の大部分が九州山地にあり、標高1,000メートルを超える山々が連なり、深い峡谷が特徴的な急峻な地形です。このため、平坦な土地は非常に少なく、村の96.2%が山林...»
氷川町は熊本県中部に位置し、八代郡に属する唯一の町です。2005年10月1日に竜北町と宮原町が合併して誕生しました。美しい自然や歴史的な名所、豊かな文化が息づくこの町は、訪れる人々に様々な魅力を提供しています。この記事では、氷川町の地理、歴史、名所、アクセスなどについて詳しくご紹介します。 地理と概要 氷川町は熊本県の中央部に位置し、八代海に面しています。町内を氷川が流れ、町域全体が八代平野の一部を形成しています。周辺には八代市や宇城市と隣接しており、町内には数多くの集落や地域が広がっています。町は農業が盛んで、特に畳表の原料となるい草や梨の産地として知られています。 合併による町の成立...»
宮原三神宮は、熊本県八代郡氷川町に位置する歴史ある神社です。旧社格は郷社であり、地域全体の守護神として古くから信仰を集めています。 概要 宮原三神宮は、氷川町に鎮座し、地元では八代北部全域の守護神として崇敬されています。三宮社と称されていたこの神社は、長い歴史の中で様々な変遷を経て、現在の「宮原三神宮」という名前になりました。 所在地 熊本県八代郡氷川町に所在しています。 由緒 創建の経緯 宮原三神宮の創建は、1159年(平治元年)に遡ります。この年、二条天皇の勅命を受けた平重盛が越中前司平盛俊に命じて社殿の造営を開始しました。そして、1161年(応保元年)に社殿が完成し、伊勢神...»
芦北町立星野富弘美術館は、熊本県葦北郡芦北町にある公立美術館です。群馬県みどり市にある「みどり市立富弘美術館」の姉妹館として、2006年5月に開館しました。詩人であり画家でもある星野富弘の作品を展示するこの美術館は、その繊細で感動的な詩画作品を通して、多くの来館者に癒しと感動を与えています。 概要 芦北町立星野富弘美術館では、星野富弘が描く詩画作品を中心に展示しています。彼の作品は、自然の花々や日常の小さな幸せを題材にしたものが多く、彼の生涯における体験や信仰が反映されています。また、来館者はこれらの作品を通じて、星野富弘が生きる中で見出した希望や感謝の気持ちに触れることができます。 星...»
熊本県葦北郡津奈木町に位置するつなぎ美術館は、公立の美術館として2001年(平成13年)4月に開館しました。この美術館は、地元の芸術家や地域文化を中心に、幅広い芸術作品を展示し、地域の芸術・文化活動の拠点となっています。 美術館の概要 つなぎ美術館は、洋画家境野一之の作品を中心に、熊本県にゆかりのある芸術家、例えば坂本善三や宮崎静夫の作品、さらにはタイの山岳民族の衣装など、多彩な文化遺産を収蔵・展示しています。これに加えて、現代美術の企画展やアートプロジェクト、アーティストのためのレジデンスプログラムなども積極的に実施しています。 受賞歴 つなぎ美術館は、芸術と地域社会の融合を図る取り...»
津奈木町は、熊本県の南部、葦北郡に属する静かな町で、美しい自然と歴史的な名所が点在する観光地として知られています。町の名は、景行天皇が九州を征伐した際に船を「おつなぎになった」という伝説に由来しています。ここでは、津奈木町の魅力的な観光スポットを詳しくご紹介します。 地理とアクセス 津奈木町は、熊本県の最南端に位置し、水俣市と隣接しています。町の北側には葦北町があり、海岸線が広がる風光明媚なエリアです。最寄りの鉄道駅は肥薩おれんじ鉄道の「津奈木駅」であり、九州新幹線を利用する場合は「新水俣駅」からのアクセスが便利です。バスや車でもアクセス可能で、津奈木インターチェンジから町の中心まで1.8...»
エコパーク水俣は、熊本県水俣市にある自然豊かな公園です。この公園は、水俣病の原因物質である水銀を含むヘドロが溜まっていた水俣湾を埋め立てた場所に建設されました。広大な敷地に多様な施設が整備されており、自然との触れ合いを楽しめるほか、水俣病の歴史を学ぶこともできます。今回は、このエコパーク水俣の概要や見どころ、アクセス情報についてご紹介します。 公園の概要 エコパーク水俣は、熊本県水俣市の海沿いに広がる公園で、敷地面積は41.4ヘクタールにも及びます。この場所は、水俣病の処理の一環として埋め立てられた区域であり、環境保護の象徴的な場所としても注目されています。園内は、美しい自然や多彩な施設が...»
湯の児温泉は、熊本県水俣市に位置し、海に面した温泉地として知られています。同じ水俣市内にある湯の鶴温泉が山の温泉であるのに対し、湯の児温泉は「海の温泉」として親しまれています。温泉街には数多くの旅館やホテルが立ち並び、八代海を望む美しい風景を楽しむことができます。 泉質と効能 湯の児温泉の泉質は「含食塩重曹泉」となっており、身体を温める効果が高く、特に疲労回復や神経痛、関節痛に良いとされています。また、肌をなめらかにする美容効果もあると言われています。温泉地を訪れる多くの人々がその泉質に魅了されています。 湯の児温泉の魅力 湯の児海水浴場 湯の児温泉の魅力の一つとして、温泉街の近くに...»
湯の鶴温泉は、熊本県水俣市に位置する温泉で、国民保養温泉地に指定されています。水俣市には、他にも湯の児温泉があり、こちらは「海の温泉」と呼ばれますが、湯の鶴温泉は山間の温泉で、地域の人々から「山の温泉」として親しまれています。 温泉の概要 湯の鶴温泉は、市街地から9kmほど南東に進んだ、山間の湯出川河畔に位置しており、自然豊かな環境が特徴です。河鹿が鳴き、ホタルが舞う清らかな川のほとりに、古き良き時代の雰囲気を残す温泉街が広がっています。 湯治場のスタイルを守り続け、昭和の時代からの趣をそのままに残す旅館や自炊宿が数多く存在します。現代の喧騒から離れ、心身ともにリラックスできる環境が整っ...»
熊本県最南端に位置する水俣市は、不知火海に面した風光明媚な都市であり、かつては豊かな自然資源に恵まれた地域として知られていました。特に海の幸や山の幸が豊富で、その美しい景観が魅力の一つです。しかし、公害問題で世界的に知られることとなり、現在はその経験を活かし、環境都市として新たな発展を遂げています。 水俣市の地理と自然の魅力 水俣市は、熊本市から南西に約70kmの距離に位置し、南は鹿児島県、西はリアス式海岸の不知火海に接しています。この地形がもたらす美しい自然環境は、訪れる人々を魅了します。 代表的な山々と川 水俣市は山々に囲まれており、矢城山(586m)、大関山(902m)、国見山(...»
医王寺は、熊本県八代市袋町にある高野山真言宗の寺院です。九州八十八ヶ所百八霊場の第54番札所として知られ、通称は「足手荒神」とも呼ばれています。この寺は、手足の病や怪我に霊験があるとされ、信仰を集めている歴史ある場所です。 医王寺の歴史 医王寺の創建年代は不明ですが、平安時代中頃に建立された古刹と伝えられています。当初は八代市通町に位置していましたが、天正年間(1573〜1592年)、キリシタン大名である小西行長によって一度破却されました。その後、寛文2年(1662年)に八代城主・松井寄之によって石原町(現在の八代市宮地町)に再建され、寛文5年(1665年)には松井寄之の妻・崇芳院尼によっ...»
市房ダムは、熊本県球磨郡水上村に位置し、一級河川である球磨川水系の本流に建設された多目的ダムです。ダムの旧名は新橋ダム(しんばしダム)で、高さ78.5メートルの重力式コンクリートダムとして知られています。洪水調節、不特定利水、発電を目的として建設され、現在は熊本県営の施設です。ダム湖である市房湖は、その周囲に植えられた1万本の桜で有名であり、日本さくら名所100選にも選ばれています。 ダムの概要 市房ダムは球磨川の最上流域、湯山川との合流点に位置し、そこから1.2キロメートル下流には幸野ダム(こうのダム)があります。周囲の市房湖は桜の名所として名高く、多くの観光客が訪れます。市房山の麓に位...»
水上村は、熊本県の南部に位置する球磨郡に属する小さな村です。九州山地に囲まれ、自然豊かな環境が広がるこの地域は、温泉や桜の名所、歴史的な寺院など、訪れる人々を魅了する観光スポットが多くあります。また、豊かな自然環境を活かした「森林セラピー基地」にも認定されており、癒しを求める観光客にも人気の場所です。 地理と特徴 水上村は九州山地の一角に位置しており、村全体が山々に囲まれた地形です。最東端には人吉盆地が広がり、球磨川や市房ダムなどの美しい自然環境に恵まれています。また、村内には市房山や江代山といった名峰がそびえ、登山やハイキングを楽しむことができます。 観光名所と祭事 市房山神宮 水...»
生善院は、熊本県球磨郡水上村に位置する真言宗智山派の寺院です。長い歴史を持つこの寺院は、地元では「猫寺」として親しまれ、その名は寺に伝わる猫にまつわる伝説に由来しています。山門には狛犬の代わりに「狛猫」が置かれており、訪れる人々に独特の趣を与えています。 生善院の概要 生善院の建立は寛永2年(1625年)で、相良氏第20代相良長毎(頼房)によって建てられました。特に重要なのは、国の重要文化財に指定されている観音堂です。この観音堂は江戸時代前期の建築で、須弥壇嵌板には猫の彫刻が施されています。この特徴的な猫の彫刻もまた、生善院の「猫寺」という通称の背景にあります。 観音堂の文化財的価値 ...»