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人吉温泉

(ひとよし おんせん)

人吉温泉は、熊本県人吉市にある歴史ある温泉地です。熊本県内でも有名な温泉の一つであり、古くから多くの人々に親しまれてきました。人吉温泉はその豊富な泉源と美しい自然環境に恵まれ、訪れる人々に癒しを提供しています。

温泉の概要

人吉温泉は、球磨川上流部に広がる温泉街として知られています。この温泉地には、数多くの旅館や共同浴場が点在し、観光客にさまざまな入浴体験を提供しています。特に、5つの共同浴場があり、その中には飲泉可能な施設もあります。これらの温泉は、炭酸水素塩泉を中心とした泉質が特徴で、多くの効能を持つ温泉水が湧き出しています。

泉質と源泉の特徴

人吉温泉の泉質は、炭酸水素塩泉をはじめとし、ナトリウム炭酸水素塩泉や塩化物泉もあります。泉質は無色透明、無味無臭で、硫黄臭や湯煙が立たないのが特徴です。温泉の効能としては、リューマチ、神経痛、皮膚病、婦人病などに効果があるとされています。温度は42〜48℃と快適な温度で、訪れる人々を癒してくれます。

主な温泉施設

人吉温泉の歴史

人吉温泉の開湯時期は不明ですが、近隣には806年に創建された国宝・青井阿蘇神社があり、古くから温泉文化が栄えていたとされています。1492年には相良為続が入湯した記録が残っており、当時から温泉が利用されていたことがうかがえます。現在の人吉温泉がある場所に温泉が開かれたのは1910年のことで、温泉地としての発展が始まりました。

開発の歴史と現代の温泉街

人吉温泉の本格的な開発は、明治43年に川野廉が上総掘りで温泉を掘り当てたことがきっかけでした。以降、肥薩線の開通や観光地としての球磨川下りと相まって、温泉地としての名声が高まり、大正期には最盛期を迎えました。昭和に入ってからも温泉の開削が進み、人吉温泉はさらに発展しました。現在では約30の温泉施設があり、観光客に人気の癒しのスポットとなっています。

「夏目友人帳」の聖地として

近年では、人吉温泉は人気の漫画・アニメ作品『夏目友人帳』の舞台とも似ていることから、ファンの間で聖地巡礼スポットとしても注目を集めています。作品のファンが訪れ、温泉地とその周辺の自然環境を楽しむ姿が多く見られます。

アクセス情報

交通手段

注釈

旧堤温泉は、熊本地震や2020年7月の豪雨の影響で基礎部分が損傷し、2021年11月14日に営業終了後、建て替えられることになりました。新たな温泉施設としての再開が予定されています。

Information

名称
人吉温泉
(ひとよし おんせん)

八代・人吉・球磨

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