湯前町は、熊本県南部に位置し、球磨郡に属する自然豊かな町です。古くからの歴史を持ち、地域の文化と風景が魅力的な観光地として知られています。
湯前町は熊本県の南部に位置し、熊本市からは直線距離で南南東約80km、道路の距離では約110kmです。球磨地方の中心地である人吉市からは東北東約24kmに位置し、町の中心部は人吉盆地(球磨盆地)の東端にあたります。町の東部と南部は急峻な地形で、九州山地の一角を成しています。
湯前町は、1889年に湯前村として誕生し、1937年に町制施行されて湯前町となりました。その長い歴史の中で、地域社会や文化が形成されてきました。
湯前町には、多くの観光スポットがあります。温泉や自然、歴史的建造物など、幅広い楽しみ方ができる場所です。
ゆのまえ温泉「湯楽里」は、九州山脈を360度一望できる絶景の温泉施設です。大浴場や露天風呂、家族風呂のほか、薬湯もあり、さまざまなタイプの入浴を楽しめます。宿泊施設も完備されており、旬の料理を堪能することができます。また、つり橋を渡った先には6棟のコテージがあり、大人数での宿泊も可能です。コテージには冷暖房、冷蔵庫、水洗トイレ、キッチン、食器類などが完備され、快適に過ごすことができます。
ゆのまえ温泉「湯楽里」は、ゆったりとした時間を過ごし、九州山脈の絶景を楽しむのに最適な場所です。露天風呂でのんびりとくつろぎながら、美しい自然の風景に癒されてください。
ゆのまえグリーンパレスは、芝広場、ゴーカート場、パターゴルフ、体育館、室内プール、グランド、テニスコートなど、さまざまなスポーツ施設が充実している場所です。また、近くにはため池があり、そのほとりに潮神社があります。
家族や友人と一緒に、さまざまなスポーツやアクティビティを楽しむことができます。スポーツ好きにはたまらない環境が整っており、運動を通じてリフレッシュできます。
湯前まんが美術館は、くま川鉄道湯前駅から徒歩1分の場所にあります。湯前町出身の政治風刺漫画家・那須良輔の作品が収蔵・常設展示されており、郷土の画家や著名な漫画家の原画展も開催されます。毎年、那須を記念して風刺漫画大賞(コンクール)も開催されています。
湯前まんが美術館では、政治風刺の視点から描かれた作品に触れることができます。ユーモアと風刺に満ちた漫画の世界に浸りながら、現代社会を見つめ直すことができるかもしれません。
湯ーとぴあは、湯前駅東に位置する観光施設で、町の特産品や採れたて野菜の直販も行われています。観光情報が豊富に備わっており、レンタサイクルも利用可能です。
湯ーとぴあでは、湯前町の特産品を購入することができるだけでなく、観光情報を集めて効率的に観光を楽しむことができます。自転車でのんびりと町を巡るのもおすすめです。
城泉寺は鎌倉時代初期にこの地方の豪族によって建立されたとされています。阿弥陀堂は県内最古の木造建築で、九重・七重の石塔、木造阿弥陀如来像などがあり、これらは国の重要文化財に指定されています。寺は近くの明導寺(みょうどうじ)が管理しています。
城泉寺を訪れることで、湯前町の古代の歴史とその文化遺産に触れることができます。壮麗な木造建築と仏像は、当時の技術と信仰の深さを物語っています。
八勝寺阿弥陀堂は、町内馬場地区のふるさと農道沿いに位置し、15世紀に再建された寺院です。阿弥陀堂は15世紀後期の建物であり、国の重要文化財に指定されています。堂内には1490年の作である阿弥陀像が安置されており、これも県指定重要文化財です。
歴史的な阿弥陀堂と仏像は、仏教文化の遺産として大切に保護されています。訪れることで、日本の宗教と文化の奥深さを感じ取ることができるでしょう。
弘法大師坐像は1400年に作られた県指定重要文化財で、華麗な厨子の中に安置されています。茅葺きの寄棟造の建物は約400年前に建てられ、町指定文化財となっています。
弘法大師坐像を安置する御大師堂は、400年の歴史を感じさせる建物です。静かな雰囲気の中で、歴史と文化に思いを馳せるひとときを過ごせます。
市房山神宮 里宮神社は、高台にある湯前城跡に立つ神社で、縁結びの神様として名高いです。水上村の市房山神社の遥拝所として昭和9年に再建されました。毎年春と秋には「どっこい祭り」が開かれ、棒踊りや太鼓踊りが奉納されます。
縁結びの神様として有名な里宮神社で、良縁を願う参拝者が訪れます。どっこい祭りでは伝統的な踊りが披露され、地域の文化を楽しむことができます。
潮神社は「オッパイの神様」として知られ、母乳の出がよくなるご利益があるとされています。隣接する賽神社は「男性の神様」として夫婦円満や縁結びのご利益があると伝えられています。
両神社に参拝することで、夫婦円満や良縁を願うことができるとされています。地元の人々にも親しまれている神社です。
下町橋は、明治39年に竣工した石造橋で、今も町の人々の生活に欠かせない存在です。下城と古町を結ぶことからこの名前が付けられています。
下町橋は、湯前町の歴史と共に歩んできた橋で、昔ながらの風景を感じることができます。地元の人々にとって大切な場所であり、訪れる価値のあるスポットです。
下村婦人会 市房漬けは、地元の婦人会が作る漬物で、伝統的な製法で作られた一品です。
球磨焼酎は米から作られた焼酎で、世界貿易機関のTRIPS協定に基づく産地表示の保護指定を受けています。また、2006年には地域団体商標として登録されており、湯前町の誇りとなっています。
球磨焼酎は、その風味と品質の高さで国内外に名を馳せています。訪れた際にはぜひ試してみてください。
湯前町へのアクセスは、鉄道やバス、高速道路が利用可能です。
くま川鉄道の湯前線が湯前駅を終点としており、湯前駅は町の交通の拠点となっています。
産交バスや西米良村営バスが湯前町内を通っており、隣接する市町村や観光スポットへのアクセスが便利です。
最寄り空港は鹿児島空港で、湯前町までは約1時間30分、熊本空港までは約1時間50分で到着します。
高速道路を利用する場合、九州自動車道の人吉インターチェンジが最寄りです。町内までは車で約40分の距離にあります。主要国道としては、国道219号、388号、446号が湯前町を通っています。
湯前町は、自然、歴史、文化が調和した魅力的な観光地です。温泉や美術館、歴史的建造物、神社仏閣を巡りながら、地域の豊かな自然と文化を楽しむことができます。湯前町を訪れる際には、ぜひこれらの観光スポットを巡り、地元の特産品を味わってください。