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八代市立博物館・未来の森ミュージアム

(やつしろ しりつ はくぶつかん みらい もり)

八代市立博物館・未来の森ミュージアムは、熊本県八代市にある市立博物館です。1991年(平成3年)に開館し、八代市周辺から発掘された土器や、江戸時代の道具類を展示しています。この博物館では、八代地域の古代から現代までの歴史や人々の暮らしを中心に紹介しています。

展示内容

常設展示

八代市立博物館・未来の森ミュージアムでは、古代から近代までの八代市の歴史を通して、人々の生活や文化を学ぶことができます。主な展示物として、以下のものがあります。

八代焼

八代焼(やつしろやき)は、400年の歴史を持つ熊本を代表する陶磁器です。江戸時代に肥後細川藩の御用窯として利用され、優れた茶器や日用の器が焼かれていました。高田焼(こうだやき)とも呼ばれ、八代地域に根付いた伝統的な技術を展示しています。

金工

肥後金工は、江戸時代に武士たちが用いた鐔(つば)や金具を制作する技術です。特に、細川三斎が好んだデザインが多く見られ、肥後金工の発展に大きな影響を与えました。これらの美しい工芸品が博物館で展示されています。

妙見祭

妙見祭は、毎年秋に八代神社(旧妙見宮)で行われる祭礼で、古くから続く伝統行事です。八代妙見祭の神幸行事は国の「重要無形民俗文化財」に指定されており、2016年には「山・鉾・屋台行事」の一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録されています。博物館では、この妙見祭に関する人形模型や歴史資料を展示しています。

概要

この博物館では、八代城(松江城)の城郭模型、妙見宮祭礼神幸行列の人形模型、八代焼をはじめ、八代城主松井家が所蔵していた武具や絵画、調度品、茶道具など、美術や工芸品を常設展示しています。また、建築設計は伊東豊雄建築設計事務所が担当し、くまもとアートポリスに参加しており、くまもと景観賞やアーキテクチャー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。

施設の設計と受賞歴

この博物館は、伊東豊雄が公共建築物の設計に初めて携わったプロジェクトでもあり、彼の独特のデザインが特徴です。その設計は、地域の自然や歴史に調和するもので、多くの賞を受賞しています。特にくまもとアートポリスへの参加を通じて、地域の文化や景観に貢献しています。

ミュージアムショップとカフェ

博物館内には、ミュージアムショップとカフェも併設されており、訪れた方々が展示品を鑑賞した後、ゆっくりとくつろげる空間も用意されています。ここでは、地元の特産品や工芸品、展覧会に関連するグッズなどが販売されています。

基本情報

開館時間と休館日

博物館の開館時間は9:00から17:00までで、入館は16:30まで可能です。休館日は毎週月曜日(祝日にあたる場合は翌日)と、年末年始(12月29日~1月3日)です。また、臨時休館や展示替えの際には、事前に確認が必要です。

入館料

一般入館料は、大人310円、大学生・高校生200円、中学生・小学生は無料です。団体割引もあり、20名以上の団体の場合は割引が適用されます。特別展開催時は、大人600円、大学生・高校生400円となります。

無料公開日

5月5日(こどもの日)と11月3日(文化の日)には、無料公開が行われ、どなたでも無料で博物館を訪れることができます。

交通アクセス

JR九州鹿児島本線の八代駅からは、まちバスやみなバスに乗車し、「検察庁・法務局・市博物館前」で下車すれば、すぐに博物館へ到着します。また、新八代駅からもみなバスを利用し、同じく「検察庁・法務局・市博物館前」で降りることができます。九州自動車道の八代インターチェンジからは、車で約6kmの距離です。

周辺の観光スポット

八代宮

八代宮は、八代市にある歴史的な神社で、地元の人々に長い間信仰されてきました。博物館を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

松浜軒

松浜軒は、八代市にある歴史的な庭園で、美しい自然と静寂を楽しむことができます。歴史的な建造物や庭園が融合した、癒しの場所です。

松井神社

松井神社は、八代城主松井家を祀った神社で、地域の歴史を感じることができる場所です。博物館訪問と合わせて、八代の歴史をさらに深く知る機会となるでしょう。

まとめ

八代市立博物館・未来の森ミュージアムは、八代市の豊かな歴史や文化を学ぶことができる貴重な施設です。古代から現代までの展示物を通じて、地域の成り立ちや人々の生活を知ることができるでしょう。周辺の観光スポットと合わせて訪れることで、八代市の魅力をさらに深く味わうことができます。

Information

名称
八代市立博物館・未来の森ミュージアム
(やつしろ しりつ はくぶつかん みらい もり)

八代・人吉・球磨

熊本県