妙見浦

妙見浦は、熊本県天草諸島の天草下島西岸に位置する、風光明媚な景勝地です。この海岸は、天草灘沿岸に広がり、国の名勝および天然記念物に指定されています（1935年指定）。また、妙見浦は雲仙天草国立公園の一部としても知られています。

妙見浦の地理と自然景観

妙見浦は、天草下島の西側にある断崖絶壁が特徴で、100メートル級の壮大な崖が海に向かって迫り出しています。この地域には、無数の岩礁や洞窟が点在しており、自然の造形美が際立っています。

主な名所

妙見浦の代表的な自然景観には、次のような名所があります：

• 妙見洞門：高さ20メートル、幅20メートルの大規模な洞門。
• 妙見洞窟：妙見洞門とつながりを見せる洞窟。
• 十三仏崎：十三仏に由来する名を持つ岬。
• 妙見岩：この地域を象徴する岩。
• 長ハエや蓬来島：奇岩群が連なる景勝地。
• 鬼海ヶ浦、角橋、烏帽子岩、穴の口岩：他にも数々の奇岩や特徴的な岩が点在しています。

これらの景観は、長い年月をかけて風と波によって形作られたものであり、訪れる人々に大自然の迫力を伝えます。また、海岸沿いには樹木が生い茂り、その緑が美しい景観をさらに引き立てます。

夕陽の名所としての妙見浦

妙見浦は、その美しい夕陽でも有名です。海に沈む夕陽が、断崖や奇岩、穏やかな海面を染め上げ、幻想的な光景を作り出します。この夕景は、多くの観光客や写真愛好家を魅了しています。

透明度の高い海と天草海中公園

妙見浦の海は非常に透明度が高く、澄んだ水が訪れる人々を魅了します。この透明な海を生かして、妙見浦周辺には天草海中公園が広がっています。この公園は、国内で初めて指定された海中公園で、豊かな海洋生物や美しい海中景観を楽しむことができます。

妙見浦へのアクセス

妙見浦へのアクセスは以下の通りです：

• 熊本桜町バスターミナルまたは熊本駅から九州産交バス「あまくさ号」に乗車し、「本渡バスセンター」で下車。その後、九州産交バス「下田温泉」行きに乗り換え、「下田温泉」で降車し、さらに「河浦車庫」行きに乗り換え「妙見ヶ浦」で下車。
• 九州自動車道の松橋インターチェンジからは約95㎞の距離にあります。

妙見浦は、天草灘や雲仙天草国立公園の一部であり、日本国内でも非常に価値のある自然景勝地として知られています。また、国の名勝や天然記念物に指定されているため、多くの自然保護活動も行われています。